オリンピック選考会

コラム 追憶の欠片


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84'ロサンゼルスオリンピック バタフライ 100m 当時

第二次成長期

〜大人へと変化していく思春期のスポーツのすすめと身体作り〜

産まれてすぐの赤ちゃんの時期が「第一次成長期」で、私が注目しているのは、
小学生から、中学生、高校生までの「第二次成長期」だ。

この時期に何を始めるのか?

始める、というのは「習い事」を指しているのですが、習い事を始めるキッカケとは
家庭環境や親の趣味等で決めているのでしょうか

選択肢は結構あると思いますが、私の親(父)は私が小学一年生の時に
水泳を習わせました。(今となっては習わせて頂いたと感謝しています)

どんなアスリート選手も大抵の場合、親の指導から始まります。

小学生の頃の私は、線の細い女の子でしたが、オリンピックを目指す頃には
スイマー体型(肩幅の広い逆三角形の上半身)になっていました。

小中時代は、毎日の水泳練習で肺活量が拡大し胸部が大きくなる
高校時代は、朝夕の泳ぎこみ、筋トレ、食事+プロテイン
選手として活躍する頃には、骨格の上に、肩、胸、腕に筋肉が付き
超スイマー体型が出来上がっていました。

そのスイマー体型は、歳をとった今でも変わることはありません。

ここで私が伝えたいのは、

「第二次成長期で作られた骨格は一生モノ」

年齢と共に身体は衰えていくのは、誰しも避けられない事なのですが
骨格はそれほど大きくは変わらない、一生モノだと言える。

筋力や持久力は、一生モノでは無い
筋力は鍛えることである程度の維持は可能だが、その時、その歳、身体に合致した筋力で
筋力は常に変化している、と考えて良いでしょう。
持久力もまた、日頃の鍛錬に左右されます。

ですが、若い頃に培った骨格、骨そのものは将来に持っていける。
骨格が正しい姿勢、整ったフォームなどを形成する。
機能に優れ、動きやすい骨格は人生の後々にまで影響する。

もちろんそうした骨、関節を動かすのは、筋力ではありますが
土台として、骨格がしっかりしている、姿勢が綺麗というのは、
健康面においても、とても有利で素晴らしい事だと思います。

「第二次成長期」にどのような身体を作るか?

この時期に作られた骨格は、将来の後々まで影響するのでとても大事な時期。
勉強と同様、身体作りも大切なので、何かしらのスポーツに取り組む事をオススメします。

では、子供はどのスポーツをすればいいのか?

その意思決定に、「親」の存在、影響力はとても大きいと思っている。
私は父に導かれ水泳を始めたように、最初の意思決定は親である事が多い。
なので、お子さんが自分の意志でやりたいスポーツがハッキリするまでは、
親御さんの方で、小さい頃のお子さんの身体作りを考えてあげて欲しい。

現在も私は水泳のコーチをしていて、多くの親御さん、お子さんと接する機会があり
様々なご相談に乗らせて頂いております。
皆さん熱心にレッスンに励み、ものすごい早さで成長していきます。
小、中学生の生徒の指導をする時に、私はいつも言ってるのが

「たくさん食べて、はやく寝ろー!」

と、必ず言っています。
子供にとっての身体作りで一番大きいのは、食事と睡眠。
身体が成長すれば、自然と記録は伸びます。
その身体にスポーツ技術的な姿勢を作ってあげると、さらに記録は伸びます。

実に当たり前の事になるが、運動、食事、睡眠で身体、骨格は作られる。
第二次成長期に、あっという間に作られて一生その身体を使っていく。

スポーツをする意味

スポーツをしても、プロにでもならない限り役に立たない。
と、考える人もいるかもしれません。
また、結果に拘り、トップアスリートになってオリンピックに出なければ意味がない。
と、思っている人もいるかもしれません。

目的や目標、夢や野望といってもいいぐらい、夢中になるのは結構な事ですが
必ずしも結果だけがすべてではない。

スポーツを通して学ぶ事、作られた身体、骨格は、
決して無駄にはなりません。
損得で言えば、得しかありません。

現在の私の話をします。

50歳を過ぎてスポーツジムに通ったり、自転車に乗らずに歩いたり
今更に腹筋を割ってみよう!と筋トレをしたりしています。

キッカケは体力の衰えを感じたから、なるべく身体を動かそうと思い始めたのですが
続けるうちに、目標が出来てやる気がもりもり溢れてきました。

運動を続けて感じたのが、昔の辛いトレーニングを思い出してしまうが
それでも当時のその感覚、イメージなどが現在でも残っており
思ったよりも身体が勝手に動いてくれる。

明らかに運動不足で、歳で衰えた身体だったのですが、自分でも不思議なほど
身体が動いてくれた。

それはやはり、第二次成長期に培った、骨格が今でも活きている

数十年、まともに運動をしていなかったにもかかわらず。
これは私自身もビックリしており、身をもって今体験してしています。

ですから、第二次成長期に作られた骨格は、一生モノ。

スポーツをすることは、決して無駄にはなりません。
子供の頃にスポーツを通して覚えた身体、骨格は宝物。
辛かったことも嬉しかった事も、すべて良い思い出と共に、身体に染み込んでいる。

記録や結果は二の次、三の次で、是非ともスポーツに取り組んでほしい!

私は何もわからず、父に連れられて始めた水泳。
辛いトレーニングは思い出すだけで、今でも涙が出てくる。
だけど、今では本当に有難い、水泳をやらせてもらって良かった。

父には本当に感謝している。


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